📖 データの読み方
岡本綺堂『半七捕物帳』全69作品をまとめたこのサイトの「数字の読み方」。登場人物767人・舞台422件などの数がどこから来たのか、一次ソースとの関係、年不詳や地図に出ない場所の扱い、AIの使い方、更新の仕組みを説明します。
このページは、サイトに出てくる数字と文章を「どこまで信じていいのか」を知るための説明です。
📖 収録範囲
岡本綺堂『半七捕物帳』の全69作品が対象です。本文(青空文庫)に書かれていることだけを手がかりに、次の6つの分類データを作りました。本文に現れないものは載せていません。
作品カードと作品個別ページの「登場人物」は、本文に名前が出てくる人物だけでなく、人物DB(characters.json)に「その作品に登場する」と登録されている人物も含みます(本文に名前が出ない人物を含む)。
分類データというのは、このサイトの元になっているデータファイルのことです。作品は works.json、舞台は places.json、人物は characters.json…というように分類ごとに分かれていて、ページの一覧も件数も、このファイルから組み立てています。作者の手元で管理しているファイルなので、直すとサイト全体が作り直されます(くわしくは更新の考え方)。
767登場人物
422舞台
75怪異
210史実
111用語
195語録
タイトルの「完全攻略」は、全69作品を1つも欠かさず収録している、という意味です。人物や舞台の分類まで完全に網羅する、という意味ではありません。本文に現れないものは載せていませんが、分類は日々見直しているためこれからも増減の可能性があります。
🔢 この数字の出どころ
ページに出ている件数は、原則として元になっている分類データ(作品なら works.json、舞台なら places.json、人物なら characters.json)のほうを正としています。分類データは作者が手元で管理しているファイルで、ここを直せば、それを使っているページの表示も一緒に変わります。登場人物の「初出年代」は、その人物が登場する作品のうち最も早い事件の年代です(本文に年号の記述がない作品は、比べる対象から外しています)。「登場 N 作品」は、同じ作品に何度出てきても1作品と数えています。作品間リンクの「N本」は、作品と作品の組み合わせの数です(AからBへ、BからAへの言及は1本に数えます)。分類データに入っているものをそのまま数えて表示しているので、画面の数字とデータの件数は必ず一致します。
いっぽう、作品ページのあらすじや解説のように文章で書かれた部分は、読むための表示用です。分類データから機械的に組み立てているところと、人が書いたところが混ざっています。
そのため、同じ名前でも「作品に書かれている表記」と「分類としての見出し」が違うことがあります。分類データの見出しを正式なものとして扱い、本文の表記は引用としてそのまま残しました。どちらかが誤りというより、役割が違うと考えてください。
👤 同じ名前の別人について
「半七捕物帳」は作品をまたぐと、同じ名前の別人が数多く出てきます。たとえば「お熊」は5つの作品に、互いに無関係な別々の女として現れます。そこで人物データでは、本文を読んで人物ごとに分け、見出しに区別の材料を添えました。
「お熊(山城屋の小女)」「お熊(河内屋の女中)」のように、区別の材料は本文にある続柄・店・屋敷・土地から取ります(どれも取れないときだけ作品名を使います)。同じ作品の中に同名の別人がいる場合もあるので、同じ作品の中でも分けています。
分けた結果、裸の名前の項目は無くなりました。そのため、以前のページの一部(
#c-お熊 のようなアンカー)は切れています。ご了承ください。説明の最後に「※同名の別人が『作品』(区別材料)にも登場。」と参照を付けています。参照先の作品名は機械で照合していて、データの整合はビルド前の監査で確認しています。
👻 怪異の分類について
怪異の75種は「霊系」「動物系」「妖怪・怪異」「その他の怪異・因縁」の4つに分けています。分け方は「何を題材にした怪異か」で、話の結末(人間の仕業だったか)とは別です。動物系は生き物が題材になったもの(狐・蛇・猫・河童・猿・蝶など)、妖怪・怪異は人を化かす存在や正体の分からない怪異として語られるもの(妖狐・九尾の狐・管狐・化け銀杏・一つ目小僧など)です。
同じ狐でも「狐」と「妖狐」は別の項目として立てています。数えるときは、分類ごとの件数を見てください。
🗣 事件の年と「語られた年」
半七捕物帳は、老境の半七(半七老人)が、若い日の事件を聞き手に語る形で書かれています。つまり事件が起きた年(寛延元年〜慶応三年/1748〜1867年)と、それを語った年(明治・大正)は別の時間です。
カードやタイムラインに添えている西暦(例:弘化三年(1846年))は、本文の元号・日付から換算したものです。本文に西暦の記載はありません(カードごとの断りは書かず、ここにまとめています)。
語りの場面の年が本文に書かれているのは、全69作品中7作品(明治二十五年〜三十二年)だけです。その7作品では、作品カードとタイムラインに「語られた年」を、作品ごとのページにも本文の記述として出しています。書かれていない作品は、作品カードでは「本文に記載なし」としています(推測で補いません)。
なお、雑誌や単行本に載った発表年は、青空文庫の図書カードにも底本の初版発行日しか記載がなく、当時の発表年は分かりません。そのため「発表順に読む」導線は作っていません。
📅 層:その人が「江戸の人」か「語りの中の人」か
半七捕物帳は、老境の半七(半七老人)が若い日の事件を聞き手に語る形で書かれています。そのため同じ作品の中に江戸の出来事と明治の語りという2つの時間が同居します。人物ページの登場作品リストには、その人がどの時間に現れるかを示す小さなバッジを付けています。
📖 本編…江戸の場面(地の文・会話)に現れる登場です。事件の中に実際に居る人です。
🗣 回想…半七老人が明治の現在で語る枠発話の中にだけ現れる登場です(「いつぞや申した通り」のように、別の事件を引き合いに出す中で名が出てくるだけの人)。
📅 語り(現在)…明治・大正の語り手の現在の語り(地の文)に現れる登場です(半七老人自身など)。
同じ人物でも作品によって層が変わります。半七は江戸の事件では「本編」、老境の半七老人は「語り(現在)」です。どちらも同じ人物の別の時間なので、それぞれ別の項目として立てています。
層は本文の一文を根拠に、事件が江戸の世界の話か、語り手の現在の話かで決めています。決められないものは付けていません(推測で補いません)。
🔖 説明の根拠(バッジ)
史実・用語・舞台・怪異のカードには、その説明がどこから来たかを示す小さな印が付いています。「本文に書いてあること」と「サイトが補ったこと」を混ぜないための印です。判断の材料にしてください。
📖 本文記載(818件)… 綺堂の本文に、その語・事物が登場します。
🧩 本文から整理(768件)… サイトが本文の記述を要約して説明しています(本文の外の事実は足していません)。
📚 史実補足(417件)… 本文の外の事実(歴史・現況・現地の情報)を含みます。本文には書かれていない補足です。
📍 推定(95件)… 位置(地図の座標)は本文からは特定できず、推定です。地図では点線の枠で示しています。
印は2つ以上付くこともあります(例: 本文に登場し、位置は推定)。逆に、根拠を示せない説明には印を付けていません。
人物カードの「役割」(岡っ引・女中・旗本など)は、人物の社会属性を本文から取ったものです。名前と役割の語が同じ文に出てこない場合は付けていません(推測で補いません)。人物を役割で絞り込むボタンも、このデータから作っています。
※「本文記載」はその語・事物が本文に登場するという意味です。見出しの語そのものが本文に無くても、その事物・制度が本文で語られていれば「本文記載」としています(例:「参勤交代」「不定時法」は語としては出ませんが、大名の江戸在住や時刻の決め方は本文に書かれています)。
📜 一次ソースについて
本文は、青空文庫で公開されている岡本綺堂『半七捕物帳』です。引用は一字一句そのまま写しています。読みやすく書き換えたり、表記を整えたりはしていません。
あらすじや語録は、結末に触れない方針で書いています。それでも結末に触れてしまうものは、そのまま出さずに折りたたんで隠しました。「※結末に触れます」と書いてあるところがそれで、押すと開きます。
作品データベースのあらすじタブにある「🎬 結末解説(ネタバレあり)」も、同じ考え方で畳んであります。
🗓 「年不詳」と地図に出ない場所
事件の年代は、本文に年号や元号の手がかりがあるものだけを書いています。書かれている内容から年が決められないものは「年不詳」と表示します。もっともらしい年を推測で当てはめることはしていません。
舞台は、緯度と経度を特定できたものだけを地図に出しています。名前は分かっても位置が決められないものは、一覧には並びますが地図には出ません。カードに「座標不明」と付いているものがそれです。そのため、舞台データの件数と地図に出ている印の数は一致しません。
🤖 作成について(AIをどう使っているか)
企画と監修はろひが行っています。分類データの整理や文章の下書きは、作成者である九郎とスルメが生成AIモデル(DeepSeek V4.1 Flash / Gemini 3.8 Flash)を使用して行っています。また、分類の仕分けや検証にはJevも活用しています。
ただし、AIが書いた文章をそのまま載せることはしていません。下書きは必ず本文(青空文庫)と突き合わせて、事実が違うところ、言いすぎているところ、結末に触れてしまうところを直しています。
それでも見落としは残ります。誤りや気になるところを見つけたら、X(@rohigpt)まで教えていただけると助かります。
🔄 更新の考え方
分類データを直すと、そのデータから作っているページとサイト内検索のインデックスは、同じビルドで一緒に作り直されます。片方だけ新しくなる、ということはありません。
配信するCSS・JavaScriptと検索インデックスのURLには、中身から計算した版(キャッシュを無効化するための記号)が末尾に付いています。中身が変われば版も変わる仕組みなので、ブラウザやCDNに古いファイルが残っていても、次に開いたときには新しい内容が読み込まれます。