旋風(縄抜けの方便)
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🧩 説明
📖 本文記載🧩 本文から整理
『川越次郎兵衛』で、川越藩の中屋敷から受け取った次郎兵衛が帰り途に暴れ出したのを、取り鎮めようとしていると「俄かに旋風がどっと吹いて来て、あたりは真っ暗、そのあいだに次郎兵衛のすがたが見えなくなってしまった」と役人が云い立てる。半七老人は「これも前の天狗から思い付いたことで、恐らく油断をして縄抜けをされたのでしょう。縄抜けでは自分たちの落ち度になるから、これも旋風にこじつけたものと察せられます」と説明し、「前が天狗で、後が旋風、こういうことで何とか申し訳が立つのですから、今から思えば面白い世の中でした」と断じる。さらに「坂部さんは縄ぬけを正直に云いません。どこまでも旋風に巻いて行かれたように話している」と、怪異が役人の不首尾を隠す方便として使われた経緯まで語られる。江戸城表玄関に立ちはだかった一件そのものも、天狗に攫われて宙を飛んだという説明で誰の落ち度も無いことにされた。怪異が現れるのではなく、怪異の名が責任逃れに使われる。
分類:その他の怪異・因縁
📚 登場作品(1)
『川越次郎兵衛』No.63