観世物の豹
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🧩 説明
📖 本文記載🧩 本文から整理
『歩兵の髪切り』で、慶応元年の二月から三月にかけて歩兵屯所の者が二十日ばかりの間に十一人も髷を切られる。髪切りは昔から「一種の魔物の仕業と云い、又は猿か狐の仕業だと云い慣わしていました」、前の一人は猿、後の一人は狐らしいと云われるが、今度は「狐でもなく、猿でもなく、豹の仕業だという噂」になった。半七老人は豹と云い出した理由を二つあげる。一つは幕府の歩兵の綽名「豹」(将棋の歩になぞらえた歩=豹)と、その髪を切られたのだから仲間の豹だろうという洒落。もう一つは「二年ほど前に西両国で豹の観世物を興行した事がありました」ことで、興行は流行らず諸方を巡り、「その豹が逃げたと云うので、いろいろの噂が立っている。王子辺では子供が三人啖い殺されたなぞと云う」という。噂は大入道・九尾の狐へと尾鰭がつき、瓦版まで売り出される。半七は「歩兵隊の髪切りは、猿でなく、狐でなく、豹でなく、人間の仕業であろう」と推測する。
分類:動物系
📚 登場作品(1)
『歩兵の髪切り』No.62