No.19 お照の父
『お照の父』/慶応元年五月二十八日(1865年) 作品データベースの一覧へ 青空文庫で本文を読む ↗
🗣 語りの場面の年:本文に記載なし(上の年は事件の年)
📖 あらすじ
柳橋の芸妓・お照の家に早朝、真っ黒な小僧のような闖入者が飛び込み、父の新兵衛が喉を切られて殺される。女中の奇怪な申し立てと、番屋に止められたお照の様子から、半七は新兵衛の過去に何か因縁があると睨んで探索を始める。
🎬 結末解説(ネタバレあり)
※結末に触れます(押すと開きます)
芸妓屋の親父・新兵衛を殺したのは両国の見世物の河童小僧・長吉。昔、新兵衛は長吉の父・長左衛門と共犯で強盗殺人をし、裏切って密告し長左衛門を磔刑にした。更生した新兵衛を叔父の長平が金目当てに脅し、拒絶されて甥の長吉に仇討ちさせた。長平は捕まり死罪、長吉は遠島となる。
👤 登場人物
🗾 舞台
👻 怪異
📜 史実
📖 用語
💬 語録
折角善人に生まれ変ったものを可哀そうなことをしました。河童をほうり出した武士ですか、それはどこの人だか判りません。その人は向島で河童を退治したなどと一生の手柄話にしていたかも知れませんよ。まったくその頃の向島は今とはまるで違っていて、いつかもお話し申した通り、狸も出れば狐も出る、河獺も出る、河童だって出そうな所でしたからね
半七老人(回想)|過去の罪を悔いた新兵衛の最期を悼む
新兵衛の方はすっかり善人になり切っていたんですが、長平の魂はまだほんとうの善人になり切らないもんですから、すぐにあと戻りをして、とうとうこんな事件を出来させてしまったんですよ
半七老人(回想)|善人と悪人の対比を語る
新兵衛という奴はおいらのお父っさんの仇なんだ。おいらあ其の仇討を立派にしたんだ
長吉(河童小僧)|父の敵を討ったと告げる長吉
引用は本文(青空文庫)から一字一句そのままです。
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